ふくトピ
【館長だよりvol.7】ポインセチアは恋の色
2020年12月24日(木)
今日はクリスマスイブ。
12月に入ったころから、街のあちこちで赤いポインセチアをよく見かけるようになりました。
メキシコ原産のポインセチアは、その昔、アメリカ大使のポインセットさんが発見し皆に紹介したため、この名前が付いたのだとか。
昔からヨーロッパでは、クリスマスにキリストの血の色として赤い物を飾る習慣がありました。
ポインセチアは下の緑の葉っぱと赤が調和がいいことから、特にクリスマスによく飾られるようになったそうです。
しかし、ご存じでしたでしょうか?
あのポインセチアの赤い葉っぱ、元々は緑の葉っぱだったそうです。
ではなぜ、今は赤い葉っぱなのか。そこには、こんな逸話が残されています。
その昔、小さな村にいた一人の少年。彼には好きな女の子がおりました。
その女の子は体が悪く、ずーっと寝込んでいたんですね。
ある日少年は、道ばたできれいな緑色のポインセチアを見つけました。
少年は持って帰って、鉢に植え替えます。
「そうだ、クリスマスにこのポインセチアに花が咲いたら、あの女の子にプレゼントしよう」
そう決めて毎日手入れしたそうですが、いっこうに花が咲きません。
とうとう花は咲かず、クリスマスになってしまいます。
しかたなく緑の葉っぱのまま、女の子の病室に持っていきました。
少年は事情を説明すると、女の子はそれでも喜んで受け取ってくれました。
そして、少年は何もプレゼントするものがないと女の子にやさしくキスをしたのでした。
それを見たポインセチアが照れて、緑から真っ赤になってしまった、ということです。
なんともクリスマスらしい、心暖まるお話ですね。