えきまえ

     《福崎町駅前観光交流センター》

ふくトピ

【館長だよりvol.5】七夕の夜に空を見上げて

2020年7月17日(金)

◆今年の七夕はあいにくの天候となりました。

本来なら夜空を眺めると、織姫のベガと彦星のアルタイルが天の川を挟んで東の空で見ることができるはずでした。
1年に1度の天の川を渡ってのランデブーです。

ところが実はベガとアルタイルの距離は約150兆キロメートルもあるそうです。
新幹線の新型車両「N700S」に乗ってもおよそ5,700万年かかる計算になります。

その距離を彦星は牛車に乗って織姫に出会いにいくのです。やれやれです。(ミレニアム・ファルコンのハイパードライブを使うとすぐに出会えるのですが…。)

◆1年少し前でしたでしょうか。人類が初めて月の裏側に無人の宇宙船を着陸させたというニュースがありました。
月の裏側に着陸させるなんてすごいことです。

「それがどうした。月なんて人類が降り立ったのに。」と思っている方。
アメリカのアポロ計画でさえ月の表側だったのです。

トム・ハンクス主演の「アポロ13」をご覧になった方はあるでしょうか。
月面着陸のためにアポロ13号は月に向かうのですが途中爆発事故で月面着陸を断念、乗組員を地球に帰すための救出物語です。

ロケットは回れ右して帰ってくるのかと思いきや、月の引力と遠心力を使うため月を回ります。
しかし、ロケットが月の裏側に行くと地球管制センター、ヒューストンと交信が途切れるという場面があります。

◆実は私たちが見ている月は常に表側のみ(どちらが表か裏かわかりませんが)月の裏側を見た人は宇宙飛行士以外いません。それは何故か?

私は説明できませんが自転と公転の関係でそうなるのです。
地球からは月の表側だけしか見えません。電波も表側だけしか届きません。

交信もできない宇宙船を裏側に着陸させたのは、何度も言いますが、すごいことです。

◆昔、宇宙漫画を読んで火星人の存在と宇宙への憧れを抱いた少年にとって感動的なニュースでした。

しかし、月の裏側という現実は少年の淡い夢を消し去ってしまいます。
餅をついているウサギやかぐや姫は裏側にはいません。もちろん美少女戦士も。

技術の進歩は凄まじいものですが、そんな夢のない現実に腹立たしい気もします。

そう、「月に代わってお仕置き」です。